最近大学を離れ、論考を公表する機会が少なくなってきました。論文として公表する以外の資料や感想文などを公開する場を持ちたいと考え、このブログを開設しました。


by nakayama_kenichi
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日野原重明氏の護憲論

 日野原重明さんといえば、96歳の高齢でありながら、まだ現役同様に活動されている超一流の医師であることは、すでに周知のところです。
 私は、最近の「全国革新懇ニュース」に出ていたインタビュー記事を見て、この日野原さんが「憲法を守り、軍隊のない独立国家」になることを、情熱をこめて語っておられるのを見て、その確信的な情熱に強い同感と感動を覚えました。その指摘のいくつかを紹介しておきます。
 第1に、先の参議院選挙で自民党が大敗したことはよかったとした上で、憲法を変えるかどうかを最終的に決めるのは国民であり、安倍内閣の改憲の狙いはアメリカと一緒に地球のどこかで起こる戦争に従事することであり、今こそ改憲阻止の運動を進めることが大事ですといわれています。
 第2に、日本が日中戦争という誤った戦争によって、近隣諸国に大きな惨禍をもたらしたことを僕らは知っているから、「あれはもう過去のことで、なかったことだ」などという嘘は通じない。被爆の悲惨さを知る私たちは、世界に何万発もの核兵器があることを踏まえ、平和の尊さを語り継いでいかねばならず、現代人に必要なのは戦う勇気より平和を守る勇気ですといわれています。
 第3に、米軍基地の解消についての提言として、米軍への基地提供も10年後には解消したいと、アメリカに伝え、その後は完全に軍備のない独立国家となってほしいといい、安保条約を破棄することにアメリカは文句をいえません、いい方向にするのですから。また反対したら他の国が文句をいいますよ、といわれるのです。
 第4に、平和憲法への思いの原点には、シュバイツアー博士の「命への畏敬」という考え方があり、人間同士が殺し合うなどとんでもないことである。私は命を守る医者であり、命を脅かす最大のものが戦争なので、私は日本が軍隊をもつことに同意できないし、平和運動に撤するのが医者の努めであると結ばれています。
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by nakayama_kenichi | 2007-09-22 10:16