高等商船学校の同窓会
2007年 06月 15日
まず驚いたのは、79名の案内状発送者のうち、出席者が29名という人数の多さと、集まった同期生(80歳前後)の元気な姿でした。それに、例会が年2回というのも、ちょっとほかに例がないように思われます。
所属が1分隊から40分隊まであり、航海科と機関科に分かれていましたが、私の属していた13分隊にいた同期生は見つかりませんでした。それでも、2年次に同じ分隊に所属していた旧友のひとりとは、すぐに判別できて、固い握手をかわしました。
私が初参加ということで、乾杯の音頭をとることになりましたが、ほとんどの方々が毎回出席を重ねている親しい間柄で、60年以上も昔の戦中の苦労を共にしたという心のつながりの強さを改めて実感しました。
敗戦後、高等商船学校は定員を大幅に削減して存続しましたが、先の旧友はそのまま商船学校を卒業して日本郵船に入社し、実際に外国航路を乗船した経験をもっています。私などは、途中から退学し、船乗りとは全く別個の道を歩んだことになります。
会も終わりに近くなった頃、17分隊所属の杉尾秀一郎氏が、私と同様に奥さんを膵臓がんで亡くしたこと、息子がTBSのキャスターをしていると知らされ、急に親しく連絡を取り合うことになりました。次回からもできるだけ出席することを約して、別れました。