最近大学を離れ、論考を公表する機会が少なくなってきました。論文として公表する以外の資料や感想文などを公開する場を持ちたいと考え、このブログを開設しました。


by nakayama_kenichi
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打てば響く鐘の音

 鐘を打てば音が鳴るというのは、鐘や撞木に構造上の欠陥がない限り、当たり前の現象ですが、私はそれが「直ちに」反応するという点に特色を見出し、それをわれわれ人間の日常生活上の一つのヒントにしたいと考えてきました。つまり、われわれの生活でも、「打てば響く」という関係を自覚的に守っていくような努力が必要ではないかと思うのです。
 実は、最近、私は不思議な体験をしました。法学関係のある出版社の編集部の方から電子メールが来て、依頼した原稿の締め切り日が過ぎているので、どうなっているのかという問い合わせを受けたのです。私自身は、そのような依頼を受けたことも、またその内容についてもすっかり忘却していましたので、執筆の依頼状を再度送ってほしいと頼みました。早速、メールで送信されてきた依頼状を見ても、まだ記憶を喚起することができませんのでまごつきましたが、机上の資料を整理して見ますと、たしかにその依頼状は、8月4日に受領しており、返事もすぐに出していることが判明しました。
 私は、あわてて編集部に連絡し、小さい原稿でしたので、一週間の猶予をもらって執筆に着手し、実際には2,3日で仕上げて送りました。それは、巻頭言のようなもので、そのテーマは「定刻主義の効用」という年来の私の主張を繰り返したものです。
 今回のトラブルの原因は、依頼状には「打てば響く」ように反応したものの、やはり年のせいもあって、その後すっかり忘却してしまったことにあります。それは故意でなく過失でしたが、幸い何とか事後にカバーがが出来て、責任を果たすことができたようです。
 「打てば響く鐘」のように、手紙やメールにはすぐに返事を出し、相手に迷惑をかけないようにすることが、「定刻主義」の一つのあらわれですので、このような基本的なルールはお互いに守っていきたいものと考えています。皆さんが「定刻主義者」の陣営に参加されることを期待しています。 この原稿が印刷されたら、その内容を紹介します。
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by nakayama_kenichi | 2006-09-23 10:32