年賀状の今昔
2006年 01月 05日
しかし、印刷技術の発達がこの分野にも急速に波及したため、年賀状はきれいになったが、画一的となり、個性的な味わいを喪失しつつある。その典型は、表も裏もすべて機械的な印刷文で、添え書きの自筆もないという素っ気ないものである。この種の年賀状の増加は、特定の個人間のパーソナルな情報交換の形式としては、決して歓迎されるものではない。
ところが、最近は技術がさらに進んで、カラー印刷が可能になり、写真を添付したものも現われるようになってきた。こうなると、味気なさは一挙に魅力に転化する。しかし、ここでも添書きの自筆を是非とも加えらることを要望したい。因みに、私どもも、すでに1965年(昭40)の年賀状に、2人の子どもの写真を入れた年賀状を作成していたことがあった(現物が1枚残っている)。先見の明があったというべきか・・・・・・。
しかし、その後は、ワープロやパソコンの普及にもかかわらず、年賀状だけは表も裏も筆の自筆で書くという方式を現在まで維持しているが、その年の「干支」の絵を描いてくれる家内の体調と時間から、今年は50枚が限度となってしまった。やむなく、賀状のお礼はパソコンのメールでという二本立てになっている。おおかたのご了解をお願いする次第である。