最近大学を離れ、論考を公表する機会が少なくなってきました。論文として公表する以外の資料や感想文などを公開する場を持ちたいと考え、このブログを開設しました。


by nakayama_kenichi
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「レヴィジオン刑法」③の報告と討論

 この夏に、浅田和茂、松宮孝明両教授と私との共同作業で、「レヴィジオン刑法」③の報告と討論を3回実施し、9月10日の4回目で終了することになっています。これは、刑法の本ですが、「レヴィジオン」(Revision)とは、点検、検査、修正という意味で、ドイツのフォイエルバッハの著作名から浅田さんが提案されたものです。すでに、①共犯論は、1997年11月に、②未遂犯論・罪数論は、2002年2月に成文堂から出版されており、今回の③構成要件、違法性、責任は、最終巻に当たります。
 すでに10年越しの共同作業ですが、かくも延引した原因は、もっぱら浅田・松宮さんともに超多忙で時間がとれなかったためです。私は当時すでに大學を退いていましたが、よくこの10年間生き延びたなあという気持ちです。
 浅田さんは1946年生まれ、松宮さんは1958年生まれで、10年位の差ですが、私は1927年生まれすから、浅田さんとは20年、松宮さんとは30年も差があるのです。そんなものが、どうして同じテーマで議論できるのか、不思議なくらいです。なぜそうなったのかと考えますと、3人はこの十数年間、関西で、「刑法読書会」「刑事判例研究会」「刑事法学の動き」などの研究会でほとんど毎回(月3回以上)顔を合わせ、研究活動を続けてきた仲間として、とくに密接な関係があったからでしょう。3人が共に師事する佐伯千仭先生が1907年生まれで、私よりさらに20年の差があるというのも、不思議なご縁です。私はすでに老齢なので、お2人の話の聞く脇役に回っていますが、この研究会の雰囲気は何とも楽しく、時間の経つのを忘れるくらいです。成文堂編集長の土子三男さんの舞台裏での演出も見事なものです。私は、今、9月10日の報告のレジメを作っています。
 
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by nakayama_kenichi | 2005-09-08 15:44