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最近大学を離れ、論考を公表する機会が少なくなってきました。論文として公表する以外の資料や感想文などを公開する場を持ちたいと考え、このブログを開設しました。


by nakayama_kenichi
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研究会の効用

 私は、大學に残って研究者を目指しましたので、自分で研究を進めて行く上で、とくに同じ専門に属する研究者の間で組織される「研究会」に積極的に参加して勉強してきました。研究者は、最終的には自分の仕事に独立して責任をもつという意味で、孤独な存在ですが、他の研究者仲間と交流して論争し合い啓発し合うという人間的な共同作業に深くかかわることによって、いわば研究を通じて互いの人格にも触れ合うという貴重な体験をすることができます。
 しかし、そのためには、自分の研究を促進するために研究会をもっとも良く活用する方法を会得することが必要だと思います。私は、これまでの経験から、以下の3つの点が重要ではないかと考えています。
 第1は、研究会にはできるだけ休まずに出席すること。そのためには、体調の管理を含めて、精神的な前向きの姿勢が必要になります。開始時間に遅れることも禁物で、「定刻主義者」でありたいものです。
 第2は、研究会ではできるだけ質問し発言すること。これは、かなり難しいことですが、他の人の報告を聞くときに、質問しようと思いながら聞くという習慣を身につければ、報告が終わると同時に質問をすることができるようになるでしょう。
 第3は、研究会ではできるだけ報告すること。これも大変なことですが、自分の研究したことを相手に伝え、説明し、質問に答えるというもっとも重要な訓練になることは疑いありません。
 あとは、これを繰り返し行うことによって、相乗効果が得られるでしょう。
by nakayama_kenichi | 2005-06-25 22:33