最近大学を離れ、論考を公表する機会が少なくなってきました。論文として公表する以外の資料や感想文などを公開する場を持ちたいと考え、このブログを開設しました。


by nakayama_kenichi
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30年前の写真

 京大の高山佳奈子さんから、先週パリで開かれた国際刑法学会の理事会で、スロヴェニア共和国(旧ユーゴ)のアレンカ・シェリフ女史に会ったとうメールが、そのときの女史の写真とともに送られてきました。これには、以下のようなエピソードがあります。
 私は、かつて外国留学中の1976年3月11日に列車でハンガリーのブタペストを出発してスロヴェニア共和国の首都リュブリアーナに入りましたが、出迎えて下さったのが当時リュブリアーナ大学のドツェントだった若いシェリフ女史でした。リュブリアーナは小じんまりとした実に美しい町で、小さな湖は雪と氷におおわれていました。3月15日にベオグラードに出発するまでの数日間、私はこの町に滞在し、大學の刑事法研究室に通いました(この旅行記録は、拙著「ポーランドの法と社会」成文堂1978年、136頁以下に収録されています)。
 その後、いつの間にか関係は途絶えていましたが、昨年(2004年)の11月25日に、京大の高山さんのところに留学してきていたマティアス・アンブロシ氏にお会いする機会があり、その折に、もしかしてと思って見せた昔の写真によって、実は彼がシェリフ先生の直系の弟子であることが判明してびっくり仰天したということがありました。
 早速、シェリフ女史にメールを送って、偶然に交流を再開する機会を得たことを喜び合いました。私は、もうすっかり年をとりましたが、彼女はまだスロヴェニアの刑法学者の重鎮的な存在だと思います。今度送られてきた写真を見ても、30年前とあまり変わらないほどの若々しさが見られます。
 スロヴェニアと日本の若い有能な研究者が、私たちが開いた交流の輪を広げていってくれる
ことを祈らずにはおれません。
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by nakayama_kenichi | 2005-06-07 14:28