最近大学を離れ、論考を公表する機会が少なくなってきました。論文として公表する以外の資料や感想文などを公開する場を持ちたいと考え、このブログを開設しました。


by nakayama_kenichi
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本の誤植の指摘

 私は、これまでにも多くの著書を出版していますが、学生用の刑法の教科書や参考書については、これまでにも、読者から内容上の質問を受けたり、とくに印刷上の「誤植」を指摘されることも少なくありませんでした。
 執筆者は、依頼された原稿を書いて(今ではワープロやパソコンで)出版社に送ったあと、印刷用の「ゲラ刷り」が郵便で送られてきますと、それに赤ペンで確認と訂正の作業をします(校正といいます)。
 そのときに、もう一度自分の原稿を読み直して、内容にまで大幅に手を入れる人もあると聞きますが、私自身はきわめて形式的に、表現上の見直しをする程度で、通常はほとんど手を入れることなく、早期に返送します。論文でなく、著書の場合には「再校」といって2度またはそれ以上も校正作業をすることもありますが、訂正がなければ比較的早く済みます。
 ところが、本や論文が出来てから、印刷上の「誤植」が発見されることが稀ではありません。その最大の理由は、執筆者が自分の書いたものを読むときは、どうしても読み流してしまう傾向があり、自分でミスを発見しにくいという点にあります。
 そこで、丹念に読んで下さる読者がいますと、案外と思われる「誤植」が次々に発見されて、驚かされることになります。実は、今、「新版口述刑法総論」を出版し、「補訂版」も出したのですが、阪大のロースクルーの院生から、内容的な質問とともに、実に詳しい「誤植」部分の指摘を
受けているところで、著者としては感謝と恐縮の気持ちで一杯です。
 本を増刷する機会に訂正しますが、旧版をお持ちの読者には「正誤表」を作って陳謝しなければなりません。
 
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by nakayama_kenichi | 2005-05-19 09:48