都をどりの縁
2011年 04月 07日
もちろん、「文楽」鑑賞の場合と同じように、自分の意思で選んだのではなく(そんな暇はまだないのが現状です)、幸いにも誘って下さる方が現れるという幸運にめぐまれましたので、そこにも、不思議なご縁があったということになります。
それは、この「ブログ」にまつわるもので、いつか中国からの留学生について触れた際に、日本人の友人がいないという悩みがあると書きましたら、「ブログ」の読者の中からその友人になってもよいという日本人女性が現れ、その後、私を含めて親しく交流するようになりました。そして、その日本人女性がその親御さんのお付き合いの関係から、お茶屋さんを通じて「都をどり」の切符を入手して下さり、中国の留学生と私がその恩恵にあずかったというわけです。
当日は天気もよく、会場の庭には桜の花も美しい色合いを添える中で、綺麗に着飾った可憐な舞妓さんからお茶とお菓子の接待を受けた後、会場に入って、本番の「都をどり」を鑑賞しました。観客は、遠来の観光客を含めて満員の盛況でした。
当日の出し物は「春花京都名所尽(はるのはなみやこめいしょづくし)と題するもので、第1景の「置歌」(おきうた)から、第8景の「東山知恩院山桜」まで、背景が次々に素早く変化する中を、同じ衣装をまとった華やかで若い舞妓さん達が整然としたをどりを団体技として披露し、そして、少し年配の芸妓さん達が短い物語に沿って悠然としたをどりを個人技としてたっぷり披露するというバランスが、見事に展開されました。
何よりも、近くで見る舞妓さんや芸妓さん達のあでやかな美しさは老人の目の良い保養になり、写真も撮りましたので披露します。
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お茶を入れる舞妓さん
会場の庭の桜