瀧川ゼミ生の会
2010年 12月 11日
今年は、11名から返信がありましたが、結局、当日の出席者は4名にとどまりました。しかし、当日は旧瀧川邸に直接関係のあるお孫さんご姉妹2人も参加され、接待もして下さいましたので、瀧川先生の写真の額も置かれている古い応接間は、なごやかな雰囲気に包まれました。当時からでも、もう60年近くなるのが不思議なくらいです。
当日も、昔話に花が咲きましたが、今回は、富山から毎回参加の福島重雄氏が、あらかじめ以下のような「研究テーマ」を出してくれていたことを紹介しておきます。
「責任能力者を無罪にし、責任能力者を死刑にしたのでは、人類は将来、責任無能力者だけの世界になりませんか」。(択一解答)1.現在の刑法理論上は、やむを得ない。2.責任能力者は遺伝的に優性であるから、その心配はない。3.その危険が近づけば、死刑を廃止すればよい」。
欠席者の解答は、1.が多かったようですが、当日の議論では、2.の意味がはっきりしないことから質問の意味を問う意見もあり、結論がはっきりしないままに終わった感があります。私自身も、死刑の数が人口的に問題になるほど多くないので、質問の発想としては面白いけれども、選択肢としては必ずしも適当でなく、むしろ率直に死刑の存廃を問う方がよかったのではないかという感想を持ちました。
あつかましいお願いとして、来年もまた、この旧瀧川先生宅でゼミ生の会を開かせて頂くことをお願いし、互いの健康を祈りつつ、再会を約して別れました。
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ホッパラ町の旧瀧川邸前で