最近大学を離れ、論考を公表する機会が少なくなってきました。論文として公表する以外の資料や感想文などを公開する場を持ちたいと考え、このブログを開設しました。


by nakayama_kenichi
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90歳老夫婦との奇縁

 このマンションに引っ越してから、もう2年以上を経過し、正月も2度、暑い夏も2度経験しました。15階から見えるびわ湖の眺望は抜群で、それが最大の魅力になっています。2LDKの個室は、狭い空間ですが、1人住まいには十分で、窓を閉めれば、波や風の音さえ聞えず、これ以上書物が増えなければ、研究や生活にとって十分なスペースとなっています。
 150室の居住者とは、ホールの談話室や食堂や浴場やホビールームなどで交流ができるのですが、不思議なことに、入居して間もなくの頃から、90歳の老夫婦と親しくなり、朝晩の食事の際には、必ずといってよいほど、同じテーブルで食事をし、その後、歩行器を押す老婦人に付き添って一緒にマンションの廊下を散歩するというのが、いつの間にか日課として確立し、もう1年半くらい続いています。このブログでも「一日一善」と書きましたが、「毎日毎善」としてほとんど休みなく続いています。散歩の間は、ご主人は先に部屋に帰って、2人が帰るときに出迎えられるという奇妙な関係が、もう定着してしまいました。
 ご主人の方がお元気ですが、心臓と膀胱に病気を持ちながらも、90歳でまだ自家用車を運転して、買い物のほか、京都や野洲のお宅にも出かけられるというのも、驚きです(ただし、私としては心配していますが)。奥様の方が、少し体力が弱く、とくに足がご不自由なので、歩行器によるリハビリが欠かせない状況にあります。しかし、ご両人とも食欲は十分にあり、食堂での会食の前後に、多くの方々に笑顔を振りまいて、人気の的となっておられるのも、嬉しい限りです。とくに奥様の方は、若い頃から化粧をいっさいしたことがないといわれ、ピンクの頬にはシミも見られないという天然美人の姿が残っています。
 この老夫婦との日常的な奇縁が一日も長く続くことを期待し、いつもまた食堂で会いましょうという約束を今後も続けたいものです。
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by nakayama_kenichi | 2010-10-13 21:26