最近大学を離れ、論考を公表する機会が少なくなってきました。論文として公表する以外の資料や感想文などを公開する場を持ちたいと考え、このブログを開設しました。


by nakayama_kenichi
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古い先生方の手紙

 引越し等のために、保管してあったはずの古い先生方から頂いた手紙類も大部分が散逸し、なくなってしまっているのは残念なことです。写真類などもほとんど残っておらず、昔のおぼろげな記憶のなかに、印象的だったことが断片的に思い出されるのみとなりました。11月には久しぶりに旧制中学のクラス会が予定されていますので、旧友とともに、「私たちの先生」の逸話などを語り合いたいと楽しみにしています。
 それでも、古い机の引き出しの奥から、何通かの古い先生方の手紙類が出てきました。
 ひとつは、湖北の余呉小学校時代の2年生のときに担当して頂いた「東野よしを先生」からのもので、1通のハガキと2通の封書が残っています。卒業後にお会いしたのは、すでに90歳を超えておられたと思いますが、いずれも達筆のしっかりした文章で書かれており、封筒は筆書きで、平成2年、3年の日付があります(約20年前)。郷里の冬の雪景色や京菓子のお礼などが書かれています。
 いまひとつは、旧制静岡高校時代の恩師の「久澤泰穏先生」からのもので、大礒のご自宅の先生からの年賀状(昭和58年、1983年)には、以下の句が書かれています。
     「 長らえて 富士ばら開く 年に遇う  九十翁 」
また、奥様からの手紙にも、以下のような歌が読まれています。
     「 我が家に誇るものなし さはあれど 教え子すべて我が宝なり 」
     「 空の青 海のみどりに 初夏の 姿すがしく 富士 浮かび出づ 」
     「 大震(なみ)に 崩れし家も 夏来れば 薄紫に 桐の花咲く 」
 私自身も、教員になりましたので、「教え子すべて我が宝なり」という先生のお気持ちを日々実感しています。
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by nakayama_kenichi | 2009-09-19 22:27