最近大学を離れ、論考を公表する機会が少なくなってきました。論文として公表する以外の資料や感想文などを公開する場を持ちたいと考え、このブログを開設しました。


by nakayama_kenichi
カレンダー
S M T W T F S
1 2 3
4 5 6 7 8 9 10
11 12 13 14 15 16 17
18 19 20 21 22 23 24
25 26 27 28 29 30

リベラルなオバマ

 アメリカの新大統領オバマ氏のリベラルな活動歴をめぐる若干の情報を入手しました。
 第1は、オバマ氏が政治家として歩み出した1996年以降のイリノイ州議会上院議員時代に、殺人事件の捜査において警察の取調べならびに自白を録音・録画することを義務づける法案のほか、福祉や政治倫理に関する法律にも取り組んだことから、超党派の「ナショナル・ジャーナル」誌は、2008年初め、2007年の投票実績からオバマ氏を最もリベラルな連邦上院議員のランキングのトップに据えたということです(トムソン・ロイター記事英文)。
 第2は、オバマ大統領が生死の問題に関心を示し、イリノイ州の上院議員時代に、同州の悪名高い死刑法の改正に中心的役割を果たし、とくに死刑相当犯罪に関する警察の取調べを原則としてビデオに録音・録画しなければならないという改正案を提出し、警察・検察、知事らの反対を最終的に抑えて成立させ、13人の無実の人を死刑囚監房から救い出したといわれている点です。大胆な妥協もいとわず、最後は満場一致の採決に至った経過が見事だったと評価されています(インターナショナル・トリビューン記事英文)。
 第3は、オバマ氏の熱心な説得活動の末に通ったこの法案の成立によって、イリノイ州がこうした録画を義務づける最初の州になっただけでなく、政治倫理ならびに選挙資金規制法の分野でも、イリノイ州が選挙資金情報開示の点でもっとも優れた州のひとつになったと評価される上で重要な役割を果したとされていることです(ワシントン・ポスト記事英文)。
 日本にも、このようなリベラルで筋の通ったな政治家の出現が待望されます。
[PR]
by nakayama_kenichi | 2009-05-15 16:16