最近大学を離れ、論考を公表する機会が少なくなってきました。論文として公表する以外の資料や感想文などを公開する場を持ちたいと考え、このブログを開設しました。


by nakayama_kenichi
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田母神ブーム

 田母神(たもがみ)元航空自衛隊の幕僚長は、戦前の日本の侵略を正当化する論文を現役時代に公表し、政府見解に反する意見表明で自衛隊の文民統制を乱したとして更迭されましたが(2008年11月)、結局は懲戒処分も見送られて定年退職となり、一件落着かと思われました。しかし、案の定、半年も経たないうちに、「田母神ブーム」が起きているというのです。本人は反省するどころか、持論を繰り返し、その後各地で開いた講演会はすでに100回を越え、「予定は来年2月までぎっしり」というのですから驚きです(朝日新聞2009年5月3日)。
 しかも、田母神氏は、最近ではテレビにまで出演し、著名人としてタレントなみの扱いを受けているというのですから、ますます危険な現象が増幅しています。政府とマスコミの責任を明らかにし、国民の側にも、最低限の警戒とけじめを求めたいところです。
 新聞は当時、すでに以下のような強い警告を発していたことを想起すべきでしょう。
「田母神氏の行動が処分に相当すると考えるのは当然だ。きちんと処分すべきだった。そうでなければ政府の姿勢が疑われかねない。自民党国防部会では田母神氏擁護論が相次いだという。そうであればなおさら、麻生政権として明確な態度を示さなければならない。・・・他にも、参院での審議で驚くべき事実が次々に明らかとなった。防衛省はなぜ省をあげての調査体制を作らないのか。政府の腰が重いのなら、国会が国政調査権を発動して乗り出すしかあるまい」(朝日新聞2009年11月12日社説)。
 政府、国会、そしてマスコミも、この警告を忘れずに、一貫して対応してほしいと思います。
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by nakayama_kenichi | 2009-05-05 09:28