梵語との出会い
2009年 01月 20日
それは、若狭の山中の古い土葬場のコンクリートの端に、不思議な文字が書いてあるのが見えるので、これを日本語に直すと、「オンアメリタ アメリト アメリタ」と読めるというのです。その意味を専門家に聞いてほしいというわけです。
私には判りませんが、幸い、このマンションの入居者の中に、高齢の方で印度哲学の専門家がおられるらしいと聞き、その方を訪問して、率直に質問してみました。この方は、94歳のご高齢の雲井昭善という著名な先生で、大谷大学名誉教授で文学博士、まさに仏教哲学の権威者です。先生は、さっそく梵語を書かれましたが、これをローマ字で書くとすれば「Om Amrta」(上下に濁点あり)ということで、強いていえば「オーム アムリタ」となり、その意味は「おー不死よ」ということであると説明されました。ひとつ新しい勉強をしました。
もう一つは、京都の東本願寺前の看板に「いま、いのちがあなたを生きている」(Now, I am living you)と書いてあるが、その意味はどうかというものです。これも、雲井先生によりますと、文章としてはおかしいが、「いのち」とは仏さまのことで、仏によってあなたは生きているという意味であるとのことでした。
この雲井先生にお願いして、1月29日に、このマンションで講演をして頂くことになっています。演題は「人生と出会い」というもので、今から楽しみです。