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最近大学を離れ、論考を公表する機会が少なくなってきました。論文として公表する以外の資料や感想文などを公開する場を持ちたいと考え、このブログを開設しました。


by nakayama_kenichi
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梵語との出会い

 1月19日には、もう一つ収穫がありました。それは、古代インドの文語である「サンスクリット」との出会いです。19日の若狭での会合の際に、参会者の中から質問が2つ出ましたが、その一つが、梵語にかかわるのではないかというものでした。
 それは、若狭の山中の古い土葬場のコンクリートの端に、不思議な文字が書いてあるのが見えるので、これを日本語に直すと、「オンアメリタ アメリト アメリタ」と読めるというのです。その意味を専門家に聞いてほしいというわけです。
 私には判りませんが、幸い、このマンションの入居者の中に、高齢の方で印度哲学の専門家がおられるらしいと聞き、その方を訪問して、率直に質問してみました。この方は、94歳のご高齢の雲井昭善という著名な先生で、大谷大学名誉教授で文学博士、まさに仏教哲学の権威者です。先生は、さっそく梵語を書かれましたが、これをローマ字で書くとすれば「Om Amrta」(上下に濁点あり)ということで、強いていえば「オーム アムリタ」となり、その意味は「おー不死よ」ということであると説明されました。ひとつ新しい勉強をしました。
 もう一つは、京都の東本願寺前の看板に「いま、いのちがあなたを生きている」(Now, I am living you)と書いてあるが、その意味はどうかというものです。これも、雲井先生によりますと、文章としてはおかしいが、「いのち」とは仏さまのことで、仏によってあなたは生きているという意味であるとのことでした。
 この雲井先生にお願いして、1月29日に、このマンションで講演をして頂くことになっています。演題は「人生と出会い」というもので、今から楽しみです。
by nakayama_kenichi | 2009-01-20 20:45