今年最後の来訪者
2008年 12月 30日
来訪者には、教え子が多いのですが、今回の来訪者も、京大時代の私の刑法のゼミ生で、すでに定年間近い年代に属し、多くの社会経験を積まれた方です。ご自分の近況報告についで、一冊の写真集を拝見しましたが、そこには、ご家族とともに、お孫さんに当たる2人の可愛らしいお嬢ちゃんの写真が満載されていました。赤ちゃんの写真はいつ見ても、天真爛漫でほほえましいものです。
今回の来訪者には、2つの点で、感心させられたことがあります。
ひとつは、高校の教員として若い高校生と向き合っているうちに、最近の少年問題の難しさを痛感し、これから大學院にでも入って、少年法を含む刑事政策を研究してみたいという意欲を示されたことです。教育の現場で苦労された方が、研究者を目指されることは、大いに歓迎すべきことですので、私は心から応援することにしました。
もうひとつは、この方が剣道と柔道の高段者であるだけでなく、居合道範士8段で誠道館虚心流居合剣法4代宗家の肩書きがあり、現に今日も、2本の本物の「日本刀」を持参されたことです。隣室の方を誘って現物をおそるおそる拝見し、詳しい講釈を受けました。現在でも、武士道の「心」を語れる貴重な存在です。