最近大学を離れ、論考を公表する機会が少なくなってきました。論文として公表する以外の資料や感想文などを公開する場を持ちたいと考え、このブログを開設しました。


by nakayama_kenichi
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致良知

 この言葉の読みは、王陽明の唱えた「良知を致す」ですが、中江藤樹はこれを「良知に致る」と読み替えたとのことです。「良知」とは、人間がこの世に生をうけたときに天から賦与された最高の宝のことですが、ほとんどの人は「利欲」によって良知をくもらしているといわれます。
 12月19日に、湖西線の安曇川にある「中江藤樹記念館」を訪問しました。この漢詩の作者である若狭の奇人(91歳)に誘われたのですが、「近江の聖人」と称えられた中江藤樹にまつわる史跡や昔の風情を残した町のたたずまい、それに記念館や資料館に収められた数多くの貴重な関係資料に接することができて、時代の差を越えた感慨を覚えました。以下では、上記の91歳翁の作で、今回中江藤樹記念館に掲げられた「漢詩」の額の中身を紹介しておきます。
             藤樹先生懐古      七言絶句 下平 一先韻  年 鮮 遠
   起句     近江   生誕   四百年
          おうみに  せいたん よんひゃくねん
   承句     良知   致修   如鏡鮮
          りょうち まなぶにいたり かがみのごとくあざやか
   転句     濁世   警鐘   打誰撞
          だくせいの けいしょう  だれがうちならさん
   結句     聖人   孝心   諭永遠
          せいじんの こうしん  とこしなえにさとしめん
     二〇〇八年十月吉日             作詞 赤崎固山  書 長谷成豊
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by nakayama_kenichi | 2008-12-23 16:55